スーパーエース、パワハラに屈す
暮れに高校の同期に久々に連絡してみた。友人の会社で新規事業部を立ち上げるということで、コンタクトを取ってくれと依頼があり、アイツなら適任だろうということで。
すると、メンタルやられて自宅療養中だという。電話の向こうで会話がおぼつかない。すげぇショックだった。高校の時、エースでインハイに出場、勉強もできてイケメンで何やらしても頭抜けていた。そんなアイツが50間近にしてメンタルをやられてるとは…
今日のブログは、根性論について考えてみたいと思う。彼が特に秀でていたのは根性だ。先輩のどんなしごきにも耐え、見事にインハイを勝ち取った。大学も出て、一流企業に就職、堅実な人生を歩んでいたのだが、転職を機にパワハラでメンタルをやられた。それもたった一年で。
何があったかは詳しくは聞いていないが、壮絶なパワハラを受けたのが想像できる。幸い、自宅療養で何とかなる程度なのが救いだが、根性があだとなったといえるかもしれない。ボクなら多分3日で逃げ出してただろう。
根性だけじゃ何にもならない
息子の部活を見ても、いまだに根性論がはびこっている。元巨人の桑田氏や、メジャーリーガーのダルビッシュ投手が根性論を否定しているのに、まだまだ日本中のそこかしこではびっこている。
悪しき習慣は戦争
個人的に感じているのは、戦争が関係してたんじゃないかってこと。戦争を体験した人たちが、教え子に根性論を叩き込んで、それが負の連鎖となって延々と続いてきたんじゃないかと感じる。
戦場で、生きるか死ぬかの瀬戸際だとすると、そこは根性しかないのかもしれない。そしてその極限の状態から生還した人たちは強烈な成功体験となっているからある意味仕方ないのかもしれないが。
その強烈な根性論者が熱血指導の下に教え子をしごきまくって、次の世代の指導者として育成される。またその指導者が教え子に根性論をガッツリ叩き込む、それが何世代にも渡って繰り返されてきたんじゃないかと。
殴る蹴るの体罰ありきの指導がまかり通っていたのが、ボクらがの少し下の世代までだろうから、20年くらい前までは当たり前にあったんじゃないかな。
いまだに一部で根性論が残っている
それでもまだ、一部の野球やサッカー、バレーやバスケなどいろんな種目で言葉の暴力で精神的に追い込んでいる場面が散見される。
保護者がビデオ撮ってるのは、プレーだけじゃないんだよね。先生方の理不尽な立ち振る舞いに対して証拠を残すって意味もあるんだよね。思うようなプレーができない子供たちに対して、罵詈雑言を浴びせ、その態度が気に入らないと干す。やってることはただのイジメでしかない。
そんな指導者の方々に聞いてみたいが、自分の子供にも同じことをするだろうか?どうなんでしょうかね。絶対にしないと思うのですが。
異を唱えることができない
不快に感じていいる保護者がいる一方、根性論でやってきた保護者も少数派だけどいて、、こんなんじゃまだ甘いだの、これくらいが当たり前だの肯定し、幅を利かせている根性論者にしごかれまくった保護者。そのことに異を唱えると、モンスターというレッテルが即座に張られ村八分になるため、少数派がまだまだ健在の状況です。そういう保護者が指導者を付け上がらせている部分もあるだろうから、まだまだ根性論はなくなりはしないだろうけどね。
うちの息子は、部活やめるのやめないの騒いでいたけど、結局同級生が頑張ってるのに一人だけ抜け駆けするのは忍びないとのことで、部活に戻ることにしたようです。すべては本人に任せているので、自分で考えて出した答えなので親としては静観します。
ただ、今後また何か問題が起きた時には、確実に揉めるでしょう。息子でなくてボクがですが…そうならないように顧問の先生には早いところ気付いて欲しいのですが、残念ながらその声は届かないでしょう。
まとめ
根性だけでは飯は食えません。バブルの時の時任三郎の24時間戦えますか?の状況なら別でしょうけど。
一部では根性論でやってきた運動部は、言われたことはできるが自主性がないという側面もあるようですね。ましてこの多様性が叫ばれているご時世に、根性論は時代遅れもいいところです。早いところ昭和の古い悪しき習慣が絶滅するのを願うばかりです。
他人を変えることはできないので、根性論者をどうこうすることはできません。ただ、自分の息子にもし危害が加えられようなものなら、モンスターとしてウェブに晒したいと思います。